白内障手術症例2

79歳男性 単焦点レンズ

術前術後
右眼遠見0.4
(0.7p×0.25D)
右眼遠見0.9
(1.2×-0.25D)
左眼遠見0.7
(0.8×-0.25D)
左眼遠見0.4
(1.0×-2.00D)
屈折度は等価球面度数

最近両眼が霞むという主訴で当院を受診されました。両眼ともグレード2程度の核白内障が見られ、手術を希望されました。飲食店で調理師をされており、裸眼である程度遠くを見たいものの、手元も眼鏡なしで作業したいとご希望でした。多焦点眼内レンズを提案しましたが、経済的な負担の面から単焦点レンズを希望されたため、モノビジョンについてご説明をし、希望されました。利き目の右眼を遠方に、左眼をやや近方に合わせるよう度数を選択したところ、手術後は眼鏡なしで調理を含めてできるようになり、両眼で見た際のバランスも問題ないとのことで、大変ご満足いただけました。

モノビジョン法は多焦点レンズを使用せず、単焦点レンズを用いて近方と遠方で眼を使い分けることで、眼鏡なしで手元も遠くも見えるようにすることができる方法ですが、度数の差が生じるために長時間細かい作業をする方には向かないこともあります。そのため、生活スタイルや仕事の内容によって適応を選ぶ必要があります。

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shinohara