白内障手術症例3

50歳男性 過熟白内障 単焦点レンズ

術前術後
右眼遠見(手術なし)0.04
(1.2×-8.5D)
左眼遠見40cm指数弁
(矯正不能)
左眼遠見0.1
(1.2x-2.25)
屈折度は等価球面度数

数年前から徐々に左眼が見づらくなり、最近全く見えなくなったとのことで、近医眼科を受診されました。高度の白内障であり、受診された眼科様では手術を行うのが難しいとの判断で、当院を紹介受診されました。写真のように高度の白内障が見られ、眼底も見えない状態でした。

眼底の状態によっては手術後も視力改善しない可能性や、手術自体が大変になる可能性を十分に説明の上で手術を希望されました。元々強度近視でしたが、右眼はソフトコンタクトレンズの使用をしていたため、左眼は40cmあたりを見やすくすることを希望され、手術となりました。手術の際は前嚢の染色を行った上で前嚢切開をし、チン小帯(水晶体の支え)が弱かったものの、通常の水晶体乳化吸引術で手術を完遂できました。手術後、眼底も問題なく視力は著明に改善し、ほぼ希望通りのピント位置となり、右眼にコンタクトレンズを使用した状態で両眼視も問題ないとのことで、大変お喜びいただけました。

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shinohara