白内障手術症例8

45歳男性 乱視用単焦点レンズ 網膜色素変性

術前術後
右眼
 遠見

0.4(0.5p×-0.50D)
右眼
 遠見

0.8(1.2×-0.50D)
左眼(手術なし)
 遠見

0.03(1.2×-7.70D)

屈折度は等価球面度数

小学生の時から網膜色素変性を指摘されていましたが、最近右眼が見づらくなったとのことで当院を受診されました。右眼は前極の混濁を中心とした白内障があり、眼底は両眼とも骨小体様色素沈着を伴う典型的な網膜色素変性でした。視野検査では両眼とも高度の視野狭窄が見られました。

水晶体前面に混濁が見られる

右眼は白内障手術で視力改善が期待できたため手術を行う事となりました。網膜色素変性症があるため多焦点レンズの適応とはならず単焦点レンズのみの適応でしたが、術前検査で-2.25D程度の角膜乱視があったため、乱視矯正用レンズを使用することとしました。左眼が強度近視でしたが、もともと不同視であり不同視は気にならないとのことで、右眼は遠方重視をご希望されました。

手術後乱視は-0.25D程度と矯正不要な程度となり、裸眼視力0.8まで改善することができました。

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shinohara