診療案内・日帰り手術

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診療内容

  • 日帰り手術
  • 硝子体注射
  • レーザー治療
  • 一般眼科
  • 小児眼科

日帰り手術

当院は空気清浄フィルターを完備した手術室で、高性能顕微鏡と手術機器を揃えており、
大学病院や地域中核病院で培った豊富な経験を持つ院長が、大学病院と同等の内容の手術を日帰りで行っています。

  • 日帰り白内障手術
  • 日帰り硝子体手術
  • 日帰り緑内障手術

日帰り白内障手術

当院では患者様の苦痛なく安心して手術を受けていただけるように心がけています。

■当院の白内障手術の特徴
1.痛みのない麻酔
2.眼への負担の少ない2.4mm極小切開手術
3.高性能眼軸測定機器による、術後の度数誤差が少ない眼内レンズ計算

1.白内障とは

白内障は、眼の中のレンズに相当する水晶体が濁って見えづらくなる病気です。
加齢が主な原因ですが、その他にも外傷や糖尿病、薬剤、アトピーなどが原因で生じることもあります。
水晶体が濁り始めると光が散乱するため、霞んだり、物が二重に見えたり、まぶしく見えるなど様々な症状が出現し、進行すれば視力が低下して眼鏡でも矯正できなくなります。

白内障とは

2.白内障の手術治療

濁った水晶体をもとに戻すことはできません。
進行した白内障に対しては、濁った水晶体を手術で取り除き、眼内レンズを挿入する方法が一般的に行われます。
手術は主に局所麻酔で、点眼麻酔のみで行えることが多いですが、痛みが残る場合は結膜に注射の麻酔を追加することがあります。
近年では白内障手術は3mm弱の小さな傷で行えます。
水晶体は極めて薄い袋(水晶体嚢)に包まれており、周りを360度毛様小帯という支えで毛様体に固定されています。
手術の手順は、麻酔後にまず黒目の表面の透明な膜である角膜の辺縁に小さく切開を入れ、処置具を出し入れする通り道を作ります。
その後水晶体嚢の前面をピンセットで円形に剥き、超音波で振動する吸引管を用いて、眼の中を清潔な水で満たしながら水晶体の中身を砕いて吸い出し(超音波乳化吸引術)、残した水晶体嚢の中に眼内レンズを挿入します。
白内障が進行し核が固くなっている場合は、水晶体をまるごと取り出す方法もあります(水晶体嚢外摘出術)。
また、水晶体嚢や嚢を支える組織が弱い場合はうしろの硝子体を切除し、眼内レンズを挿入したのちレンズのループを強膜に埋め込んで固定します(硝子体切除術+眼内レンズ強膜内固定術)。

白内障の手術治療

3.手術に伴う合併症について

  1. 術中合併症として、虹彩損傷、水晶体後嚢破損、毛様小帯断裂、水晶体核落下などがあり、嚢外摘出術への変更や硝子体手術、眼内レンズ強膜内固定術などの追加処置を要する事があります。極稀に駆逐性出血と呼ばれる眼内の大出血が手術中に生じる事が報告されています。これは極めて稀な合併症(0.01%以下)ですが、予測が不可能で、確実に予防する方法もありません。これが生じると、視力を失う場合もあります。
  2. 程度の差はあるものの必発のものとして、結膜下出血(白目が赤くなります)、角膜浮腫、虹彩炎、痛みがあります。
  3. 術後に眼圧(眼の硬さ)が上がることがあり、必要に応じて薬物治療を行います。
  4. 眼内レンズの度数は眼の長さなどから予測式で算出して、希望の焦点距離に応じた度数を選択しますが、予測値からズレを生じる事があります。眼鏡調整等で対応いたします。
  5. 稀にしか怒らないが重篤で視機能への後遺症が生じる可能性が高いものとして細菌性眼内炎、網膜剥離、水疱性角膜症、交感性眼炎、網膜動脈閉塞症があります。状況により再手術や薬物治療が必要になりますが、治療を行っても後遺症が残る可能性があります。
  6. 後発白内障:眼内レンズを挿入した水晶体嚢が混濁して視力が低下することがあり、レーザー治療を行う場合があります。

4.術後の注意点について

手術当日は眼帯をしてお帰りいただきます。翌日の検診の際に眼帯を外します。
手術後は一定期間点眼薬を継続していただきます。
また、眼の中に細菌が入らないようにするために、一週間程度洗顔と洗髪を控えていただきます(首から下の入浴は可能です)。手術から1ヶ月程度は眼の中での眼内レンズの位置が安定しませんので、日によって度数が微妙に変化し見え方が安定しません。1ヶ月くらいすると眼内レンズの位置が安定し、度数も安定します。
眼鏡が必要な方は、手術後1ヶ月程度経過してからお作りいただくことを勧めております。

日帰り硝子体手術

当院では、大学病院レベルで使用されている高性能硝子体手術機器であるALCON社コンステレーション®を用いて、眼への負担の少ない25ゲージ/27ゲージの極小切開硝子体手術を行っています。

1.硝子体手術とは

眼の奥には硝子体という透明なゲル状の物質が詰まっており、光を感じる神経の膜である網膜と、その網膜の神経線維が束なって脳につながる視神経があります。物を見るということは、網膜まで伝わった光が視神経を通じて正しく脳まで伝わることで感じられています。そのため、硝子体や光を感じる網膜に病気が起こると視力が低下します。
硝子体手術とは 硝子体手術は網膜や硝子体の病気に対して行う手術治療です。白内障がある方は、白内障手術(濁った水晶体を取り出し、人工レンズを挿入する手術)を同時に行います。眼に麻酔をした上で、強膜(白目)に3カ所前後、注射針の太さの小さな穴を作り、そこから器具を挿入し、光で照らしながら、眼内に存在する硝子体と呼ばれるゼリー状の組織を硝子体カッターと呼ばれる器具で細かく切除しながら吸引除去しつつ、眼内容積を保つため灌流液に置き換えます。
硝子体を除去した後に、病態に応じた網膜の処置を行います。この処置は疾患によって異なる事があります。網膜前膜の場合は、網膜表面にある網膜前膜を除去します。黄斑円孔や黄斑円孔網膜剥離、近視性牽引黄斑症などでは、網膜を伸びやすくするために内境界膜を剥離する処置を行います。増殖糖尿病網膜症や硝子体出血の場合は、網膜にレーザーを行い網膜の状態の安定化をはかります。裂孔原性網膜剥離の場合は、眼内の灌流液を空気に置き換えて網膜の位置を元に戻したあとに、原因となった裂孔の周囲にレーザーを行い焼き固めます。難治性が予想される場合は、眼の周りにシリコンバンドを巻き付けるバックリング処置を追加で行うことがあります。いくつかの病態が組み合わさっているケースもあるため、これらの処置を複合的に行うこともあり得ます。手術終了時、疾患により眼の内側から網膜を押さえるため、空気や膨張性のガス、シリコンオイルを眼内に入れて終わることがあります。その場合は術後にうつ伏せを行う必要があります。シリコンオイルを入れた場合は将来的に除去手術が必要になります。

2.硝子体手術を行う疾患について

① 網膜前膜

網膜の中心部である黄斑部に線維性の膜が癒着し、網膜に皺が生じ、視力の低下が起こり、物が歪んで見えてしまう病気です。放置すると徐々に視力が低下することが多いため手術を行います。手術後は徐々に時間をかけて歪視が改善することが期待できますが、発症前まで完全に回復することは稀です。

  • 正常黄斑部

    正常黄斑部

  • 網膜前膜(矢印)

    網膜前膜(矢印)

② 黄斑円孔

硝子体の牽引により黄斑に穴が空いてしまう病気です。症状としては歪み、視力低下が起こり、進行とともに悪化します。初期では自然治癒するものもありますが、進行すると自然閉鎖は期待できません。黄斑円孔を閉鎖させるために手術を行います。閉鎖すれば歪視の改善や視力回復が期待できますが、発症前まで完全に回復することは稀です。閉鎖まで複数回手術を要する場合や、最終的に閉鎖が得られない場合があります。また、発症からの時間や円孔の大きさによっては手術後に視力が改善しないこともあります。

  • 黄斑円孔
③ 硝子体出血

網膜上の血管が切れて硝子体中へ出血が起こるもので、種々の網膜血管疾患(網膜静脈閉塞症、増殖糖尿病網膜症など)や網膜裂孔などで起こります。眼底観察ができないことが多く、原因診断が難しい場合があります。手術以外の方法としては自然吸収を待つことがありますが、原疾患診断や治療の遅れから予後悪化に繋がる可能性があります。

④ 裂孔原性網膜剥離、黄斑円孔網膜剥離

網膜裂孔や黄斑円孔を生じそこから眼内液が網膜下に流れ込んで網膜が剥離する疾患です。物を見る中心である黄斑部に剥離が進行すると、高度の視力低下を生じます。手術以外の治療法はなく、放置すると失明します。手術を行い網膜が復位しても、剥離していた部位の網膜機能低下の後遺症が残ります。一回の手術で治らず、複数回手術を要することもあります。ガスやシリコンオイルを注入するため、術後うつ伏せが必要になります。

⑤ 増殖糖尿病網膜症

糖尿病網膜症が進行し、網膜上に新生血管が生え、そこから増殖膜と呼ばれる膜が網膜上に生じます。硝子体出血や牽引性網膜剥離を引き起こし、視力が低下します。新生血管は虹彩や隅角にも発生することがあり、血管新生緑内障という難治性の緑内障を併発することもあります。増殖性変化が生じる前までの段階であれば、レーザー治療のみで改善することもありますが、増殖糖尿病網膜症まで進行した場合は手術以外の治療法はありません。進行性の病態であり、放置すると高率で失明します。

⑥ 黄斑浮腫(糖尿病黄斑浮腫、網膜静脈閉塞症、ぶどう膜炎、白内障術後など)

糖尿病、網膜血管病変などが原因で黄斑部に浮腫が生じ、視力低下をきたす疾患です。硝子体手術により硝子体と網膜の癒着を解除して牽引力を無くすことにより、浮腫の軽減をはかります。浮腫が軽減しても網膜が悪くなってしまっていると視力は回復しません。手術以外の方法は、経過観察、薬物療法(注射・内服など)ですが、通常はこれらの治療に反応が悪い場合に手術を行います。

⑦ 眼内炎

眼内に細菌や真菌が入り強い炎症を起こします。毒性の強い菌が原因の場合は失明の可能性もあります。治療としては点滴や点眼で薬物療法をまず行いますが、改善が得られない場合は失明を回避するため手術を行います。

⑧ 近視性牽引黄斑症

眼球の長さが長くなる強度近視に起こる黄斑合併症で、眼球の伸びに網膜の伸びが追いつかず、網膜が裂けたり(網膜分離)、網膜剥離が起こったりします。更に進行すると黄斑円孔を生じてそこから網膜剥離が広がる黄斑円孔網膜剥離へ進行します。最終的に失明する可能性もあります。自然治癒することはほとんどなく、治療法は手術以外ありません。

  • 網膜分離+網膜剥離

    網膜分離+網膜剥離

  • 黄斑円孔網膜剥離(矢印は黄斑円孔)

    黄斑円孔網膜剥離(矢印は黄斑円孔)

⑨ 水晶体脱臼・落下、眼内レンズ脱臼・落下

水晶体や眼内レンズが脱臼(ずれてしまうこと)したり、眼内に落下したりするものです。屈折度の変化による視力低下が起こります。治療は手術以外にはなく、眼内レンズ縫着術を要することがほとんどです。放置すると網膜を傷つけ網膜剥離を生じることがあります。

3.この治療に伴う合併症とその対応について

  1. 麻酔によりアレルギー、球後出血(眼球の後ろでの出血)などの可能性があります。適宜必要な処置を行いますが、手術中止や全身的な加療が必要になる事があります。
  2. よく起こりますが軽度の合併症として、結膜下出血、炎症、角膜浮腫、疼痛があります。
  3. 眼圧上昇:術後眼圧上昇することがあり、必要に応じて眼圧下降薬を使用します。
  4. 創閉鎖不全:傷口は縫合して閉じますが、閉鎖が悪いことがあります。眼圧低下を伴うことがあります。追加で縫合することや、灌流液や空気注入を行うことがあります。
  5. 虹彩損傷:手術中の操作により、虹彩が損傷する事があります。術後羞明を生じる可能性があります。
  6. 駆逐性出血:極めて稀(0.5%程度)に手術中に網膜の下の脈絡膜で大出血が生じる事が報告されています。予測が不可能で、確実に予防する方法もありません。これが生じると、視力を失う場合もあります。
  7. 細菌性眼内炎:傷口から細菌が眼内に入ると、眼内の感染症による失明の危険が生じます。過去の報告では0.1%程度生じる事が知られています。手術の前後の抗生物質の点眼、手術中の抗生物質の点滴、手術後の抗生物質の内服などで予防に努めます。
  8. 網膜剥離:一般的に、硝子体手術を行った目の4%の術後に網膜剥離が生じると報告されています。網膜剥離が生じた場合は、それに対するさらなる手術治療が必要となります。裂孔原性網膜剥離や黄斑円孔網膜剥離の場合は、初回手術での復位率は80~90%であり、再剥離を生じた場合は再手術が必要になります。
  9. 水疱性角膜症:角膜の透明性を保つ角膜内皮細胞が減少し、角膜が常に浮腫を起こす合併症です。治療には角膜移植が必要になる事があります。
  10. 眼内レンズ偏位、脱臼:術後に眼内レンズの位置がずれることがあり、特に眼内レンズ縫着術を施行した場合に生じるリスクが高めです。ずれの程度により再手術が必要になります。
  11. その他の重大な合併症として、手術と反対の眼に炎症の病気が生じる交感性眼炎、手術後に眼底の動脈が詰まって失明する網膜動脈閉塞症が報告されています。交感性眼炎に対しては大量のステロイド点滴で、網膜動脈閉塞症に対しては血栓溶解療法で治療します。これらの合併症は極めて稀であり、原因もよく分かっていません。

4.術後の注意点について

注意点は白内障手術とほぼ同じですが、眼の中に空気や膨張性ガス、シリコンオイルを入れた場合は、姿勢の制限を守って頂く必要があります。姿勢や期間に関しては、眼の状態により患者様ごとに異なります。

日帰り緑内障手術

1.緑内障とは

緑内障とは、光を感じる神経の膜である網膜の神経線維の束(視神経)がすり減っていくことにより、視野が徐々にかけていく病気です。日本人では40歳以上の20人に1人が緑内障であると言われており、日本における失明原因の第一位の病気です。一度かけた視野は元に戻すことはできません。緑内障は、眼圧(眼の内圧)を下げて視神経に対する負担を軽減することで進行が抑えられることが分かっています。
眼圧は眼の内部にある水(房水)によって決まります。房水は毛様体という組織で作られて、虹彩の裏を通過して前房に至り、線維柱帯を経てシュレム管から排出され、眼外の血管へ流れていくという定まった経路で循環しています。

緑内障とは

この房水の循環によって、ほぼ一定の圧力が眼内に発生し眼球の形状が保たれます。この圧力が眼圧であり、房水の産生量と比べて排出量が少ないと眼圧が上昇して視神経が障害されやすくなります。緑内障の治療は眼圧を下げることが目的であり、薬物療法、レーザー療法、手術療法など多彩な手段が行われていますが、薬物療法やレーザー療法で眼圧が下がらない時に手術を行う事になります。
当院では様々なタイプの緑内障に対して、線維柱帯にレーザーを当てることで房水流出抵抗を減らすレーザー手術(レーザー線維柱帯形成術)、房水の出口であるシュレム管の手前にある線維柱帯という房水の流れ道の中で最も抵抗のある組織を切開する手術(線維柱帯切開術)、房水を眼の外の結膜下に逃がす道を作り眼圧を下げる手術(線維柱帯切除術、エクスプレス®挿入術)といった手術治療を行っています。

硝子体注射

硝子体注射は、目薬では効果の届きにくい網膜の病気に対して、眼の中に薬剤を注射する治療法です。
適応となる疾患としては、加齢黄斑変性症、網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫、糖尿病黄斑浮腫などがあります。いずれの病気も発症には血管内皮増殖因子(vascular endothelial growth factor:VEGF)が関係していると考えられており、VEGFを阻害することにより病気を抑える治療法です。現在認可されているVEGF阻害薬にはルセンティス®、アイリーア®という薬があり、いずれも目の中(硝子体腔)に6週あるいは4週ごとに2~3回注射します。その後は定期的に診察をして、病気の活動性がみられれば、再度注射を行います。
当院では、清潔な手術室と痛みのない麻酔で硝子体注射を行っています。

硝子体注射

レーザー治療

当院ではアルゴンレーザーとYAGレーザーを導入し、糖尿病網膜症や網膜裂孔などの網膜疾患、後発白内障、緑内障などの種々の病気に対してレーザー治療を行っています。

■当院で行えるレーザー治療

1.汎網膜光凝固

進行した糖尿病網膜症や、血管閉塞の強い網膜中心静脈閉塞症では、広範囲の網膜の血管が閉塞して酸欠状態になっています。網膜は酸素消費量の多く酸欠に弱い組織のため、血管が閉塞して酸欠になると、血管新生を促す血管内皮増殖因子(vascular endothelial growth factor:VEGF)が多量に眼内に分泌されるようになります。このVEGFに反応して、網膜や虹彩に新生血管という未熟な血管が生じてきますが、新生血管は構造的にも未熟であるため、破綻して眼の中で出血を起こしたり(硝子体出血)、新生血管から漏れ出したタンパク質などが膜状に網膜表面に張ってきて(増殖膜)、増殖膜の収縮により網膜剥離を起こしたりします。また虹彩に新生血管が発生すると、難治性の血管新生緑内障を生じます。これらの合併症を起こさないようにするため、広範囲の網膜をレーザー光線で焼灼することで酸素消費量を低下させ、VEGFが眼の中に分泌されないようにして新生血管の発生を抑える治療が汎網膜光凝固です。

汎網膜光凝固

2.局所網膜光凝固

網膜裂孔や糖尿病黄斑浮腫などに対して局所的な網膜光凝固を行う治療です。

3.レーザー後嚢切開術

白内障手術から時間がたつと、白内障手術の時に再利用した水晶体嚢の後面である後嚢が濁ってきて、霞んで見えづらくなることがあります(後発白内障)。この後発白内障に対して、YAGレーザーで濁った後嚢に切開を入れることで再び見えやすくする治療です。

4.レーザー線維柱帯形成術

緑内障では線維柱帯に目詰まりを起こして房水が眼の外に排出されづらくなり、眼圧が上がってきていることがあります。この目詰まりをした線維柱帯にレーザーで孔を開けることで房水の流出をしやすくして眼圧を下げる治療です。

5.レーザー虹彩切開術

虹彩にレーザーで小さな孔をあけて房水が前房へ流れるバイパス通路を作り、閉塞隅角緑内障による急性発作が起きないように予防する治療です。

一般眼科

■近視・遠視

近視とは調節力を働かせない状態で、平行光線が網膜より前に焦点を結んでしまう状態です。
遠くを見るときは像がぼけて見えますが、近くを見るときには、光りが広がる方向で目に入ってくるため、焦点は網膜に近づき、眼鏡なしでもはっきり見ることができます。

遠視とは調節力を働かせてない状態で、平行光線が網膜より後に焦点を結んでしまう状態です。
近視と異なり、遠くのものも、近くのものもはっきりと見ることができません。ただし調節力が強い小児期には、調節力を最大限に働かせることで、焦点を網膜に合わせることができます。このため視力に異常が見られない場合も少なくありません。

■ドライアイ

ドライアイとは、涙の乾きなど涙の異常により、目の表面の健康が損なわれる疾患です。
ドライアイは、大きく2つに分類することができます。1つは、涙の量が減ってしまう「量的な異常」、もう1つは、涙の性質や涙を保持する能力が変化する「質的な異常」です。
「量的な異常」は、涙の分泌そのものが少ない状態です。
「質的な異常」とは、涙の成分の異常、例えば、脂質成分やムチンと呼ばれるタンパク質成分が少ない、角結膜上皮に問題がある、などの原因により、涙は分泌されていても涙が目の表面に留まらない、すぐに乾いてしまう、といった状態です。

■アレルギー検査

私たちの体には、自分の体の成分と違う物、例えば、細菌、ウイルス、食物、ダニ、花粉などが体の中に入ってくるとこれを異物として認識して攻撃し排除する仕組みがあります。これを「免疫」と呼んでいます。アレルギー反応も広くは免疫反応の一部ですが、異物に対して反応する際に自分の体を傷つけてしまう場合をアレルギー反応と呼んでいます。
アレルギー反応を演ずる役者は、たくさんいます。主な役者は、抗原提示細胞、リンパ球、好酸球、マスト細胞などの細胞と、IgE 抗体、ヒスタミン、ロイコトリエン、インターロイキンなどのタンパク質や化学物質です。これらの役者たちが、連携してさまざまな種類のアレルギー反応を演じています。

アレルギーの疑いがある人は、何に反応してしまうのか、自分が疑っているアレルゲンの他にも原因はあるのだろうかなどの心配があると思います。
それらをはっきりさせるためには、テストを受けることも重要です。
アレルギーには、さまざまなタイプがあります。
多くは、IgE(免疫グロブリンE)というタンパク質が関わる反応ですが、このIgE の量を数値化した検査や、アレルゲンの除去あるいは負荷の検査になります。
アレルギー検査を受けることでわかるのは、①アレルギー体質であるかどうか、②特異的IgE 抗体を有しているかどうか、③アレルギーの原因となるアレルゲンは何か、④血中IgE 濃度などです。

■花粉症

花粉症とは、I 型アレルギーに分類される疾患のひとつで、植物の花粉が、鼻や目などの粘膜に接触することによって引き起こされるアレルギー反応です。

くしゃみ、鼻水、鼻づまりや目のかゆみなどの症状が現れますが、これらが原因となって起こる副作用、二次的影響も花粉症の方にとっては大きな苦痛です。鼻づまりで口呼吸を続けた結果、喉を痛めてしまったり、薬の副作用で仕事に集中できなくなったりするなど精神的にも大きなダメージを与えます。

■眼鏡処方

視力が落ちてきたときに、それが、近視、遠視、乱視、老眼(老視)といった屈折異常によるものなのか、他の目の病気のためなのかどうかについては、眼科専門医でなければ診断することができません。メガネを作る際には、まず眼科へ行って自分の目の状態を診察してもらうことが重要です。もしも目に病気があった場合に、メガネをかければ見えるので大丈夫だと安心していると、治療が手遅れとなって取り返しのつかない状態になる可能性があります。検眼はあくまでも医療行為であり、適確な眼科検査もないまま、メガネを作製、購入することは危険なことなのです。日本眼科医会に会員から寄せられた、医師の処方なしで作製されたメガネの問題点をみると、最も多いものが「眼に病気があるにもかかわらず、メガネを作ってしまったケース」で、報告全体の実に3 分の1 以上を占めます。

一方、メガネ店の責務は、眼科専門医の処方せんに基づき、適正なメガネを作製し、フィッティング調整することにあります。
しかし、時にその作製と調整がきちんと出来ていないこともあります。また、検眼時には仮のメガネ枠でテストをするため、完全なシュミレーションができず、実際できあがってきたメガネが、予想したよりも、強すぎたり弱すぎたりすることもあります。こうした場合は、メガネはなるべく早いうちに正しい装用状態になるように、作製したメガネ屋さんで再び調整をしてもらうことになります。調整などで済まないような場合、レンズの度数変更を眼科専門医が製作した店にお願いすることもあります。メガネ店を選ぶ際には、こうした再調整や処方内容の変更に応じてくれる店を選ぶのが良いでしょう。今、流行のインターネットでのメガネの購入は、こうしたアフターサービスが不確定なのでお薦めできません。

メガネを作る際には、まず眼科専門医を受診し、眼の病気の有無を確かめてから、良心的で信頼できるメガネ店で作ってもらうことが大切なのです。

小児眼科

0歳では0.1ぐらいの視力しかなく、9歳くらいまでに成人と同様の視力になると言われています。
この時期までに強い遠視や乱視、斜視など目の成長の妨げになってしまう病気があると【弱視】と言われる状態になってしまいます。
小児眼科ではそういった病気があるか検査で確認し、状態に合わせて眼鏡やアイパッチなどで目を正しく使えるように訓練をしていきます。早期発見、早期治療を開始するほど視力が改善していきますので、ご不安があればご相談ください。

【弱視】

眼鏡をかけても視力が1.0に満たない状態。

【斜視】

一方の目は正面を見ているが、もう一方の目は別の方向を向いてしまっている状態。
内斜視:いわゆる寄り目のような状態。
生まれつき目が寄っていたり、強度の遠視のせいで寄り目になってしまうこともある。
外斜視:一方の目が外側にずれている状態。
常にずれているタイプや1日の中で変動するタイプとがある。

【屈折異常】

近視:近くが見やすいが遠くが見えづらい状態。
遠視:遠くは見えるが近くが見づらい状態。
乱視:焦点が1つに合いづらく、二重に見えたりしてしまう状態。

下記の症状がある場合は一度ご相談下さい。

① 眩しがったり、片目をつぶったりする。
② よく目を細めて見ている。
③ 顔を傾けたり、上目遣いで見たりしている。
④ 視線が合わなかったり、目が揺れている。
⑤ 瞬きが異様に多い。

セカンドオピニオン

セカンドオピニオンとは、患者さんが納得のいく治療法を選択することができるように、治療の進行状況、次の段階の治療選択などについて、現在診療を受けている担当医とは別に、違う医療機関の医師に「第2の意見」を求めることです。セカンドオピニオンは、担当医を替えたり、転院したり、治療を受けたりすることだと思っている方もいらっしゃいますが、そうではありません。まず、ほかの医師に意見を聞くことがセカンドオピニオンです。

担当医から説明された診断や治療方針について、納得のいかないこともあるかもしれません。「別の治療法はないのか」と思う場合もあるでしょう。セカンドオピニオンを受けることで、担当医の意見を別の角度からも検討することができ、もし同じ診断や治療方針が説明された場合でも、病気に対する理解が深まることもあります。また、別の治療法が提案された場合には選択の幅が広がることで、より納得して治療に臨むことができます。

病状や進行度によっては時間的な余裕がなく、なるべく早期に治療を開始した方がよい場合もあるので、セカンドオピニオンの準備は現在の担当医に現在の病状と治療の必要性について確認するところから始まります。

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